黒の組織の幹部であるベルモット。
現在は、黒の組織の中で、コナンと灰原の正体を知る唯一の人物です。
そんなベルモットが、コナンのことをなぜ『シルバーブレッド』と呼ぶのか、
その理由について解説します。
ベルモットがコナンをシルバーブレッドと呼ぶ理由は、コナンに『期待している』から
敵であるはずのベルモットが、コナンに『期待している』、と言われて、
なんのこっちゃ。
と言いたいところですが、
物語の中で、ベルモットの本心が少しだけ垣間見えるのです。
それは、黒の組織の壊滅です。
ベルモットは、組織の壊滅を望んでいます。
そして、それをコナンに期待しているのです。
まずは、言葉の意味から解説します。
シルバーブレッドとホワイトレディー
・シルバーブレッド
コナンが初めてシルバーブレッドと呼ばれたのは、
言葉の意味は、銀の弾丸。
それは「映画の中で、狼男の息の根を止める唯一の武器」のこと。
そして、その名を持つカクテルは、魔除けの酒でもあります。
コナンがシルバーブレッドで、そう呼んだのが敵であるベルモットであるなら、
その意味は、
敵である狼男=黒の組織
息の根を止める唯一の武器=コナン
つまり、コナンが黒の組織を破滅させる人物であることを意味しています。
シルバー・ブレット (Silver Bullet) は、ジンをベースとするカクテルであり、ショートドリンク(ショートカクテル)に分類される。カクテル名は「銀の弾丸」という意味。魔除けや厄払いの酒として有名。
引用元:Wikipedia
・ホワイトレディー
「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」の中で、ハロウィンパーティーに招待され、毛利小五郎が、カクテルのシルバーブレッドをオーダーしたあと、新一のお母さん(工藤有希子)がホワイトレディをオーダーするシーンがあります。
ホワイト・レディ(英語: White Lady)
ジンをベースとするカクテルであり、ショートドリンク(ショートカクテル)に分類される。
引用元:Wikipedia
ホワイトレディの言葉の意味は
「純心」
ピュアな心を意味します。
シルバーブレッドが、魔除けや厄除けの意味であるため、
ホワイトレディは、子供のようなピュアな心、黒(組織)に染まっていない
を意味させたのでは?と深読みしました。
黒の組織とは対立する立場にあり、弾丸にはなりきれないが、シルバーブレッドの味方のようなポジション。
ホワイトレディは和訳すると、「白い貴婦人」という意味もあります。
そして、お酒のベースがジン。
黒の組織の幹部であるジンがベースになっていることから、
この「白い貴婦人」が、ベルモットを意味している気がしてなりません。
ベルモットと工藤有希子は女優の時の友人でもあります。
コナンがシルバーブレッドと呼ばれたきっかけ
通り魔との遭遇
新一が幼児化する前に遡ります。
蘭と新一がNYを訪れた時に、手負いの通り魔(銀髪の男)に遭遇します。
通り魔が、蘭を銃で撃とうとしましたが、階段の手すりから落ちそうになります。
しかし、その通り魔を蘭と新一が助けるのです。
実は、この通り魔(銀髪の男)がベルモットだったのです。
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「わけなんているのかよ。人が人を殺す動機なんて知ったこっちゃねぇが、人が人を助ける理由に─論理的な思考は存在しねぇだろ?」
通り魔(ベルモット)に、「な、なぜ助けたっ」と言われた時、新一が言ったセリフです。
弱者を容赦なく痛めつける黒の組織とは違い、自分たちを殺そうとしている手負いの敵を、助けず見殺しにすることもできたはずなのに、理由もなく助けたこと。
倒れた蘭を助けることを優先したこと、ただ、そこにある純粋な正しい心に、胸を打たれたのだと思いました。
これが、新一(コナン)をシルバーブレッドと呼ぶきっかけになった事件です。
ベルモットとジンの会話
ジンは、「俺たちを一撃で破滅させられるシルバーブレッドなんざ存在しねぇよ」と言います。
その言葉を聞いたベルモットが、
『私の胸を貫いた彼ならなれるかもしれない。
長い間待ち望んだシルバーブレッドに』
と心の声で言っています。
ここで、ベルモットが本当は組織の壊滅を望んでいることがわかります。
なにか特別な理由が隠されているようです。
シルバーブレッドと呼ばれている人物たち
コナン以外にもシルバーブレットと呼ばれているのは、2つあります。
・赤井秀一(FBI捜査官)
黒の組織がシルバーブレッドになるかもしれないと恐れている男。
・灰原哀の両親が作っていた薬
薬を作ったラボの仲間は、夢のような薬だと浮かれていたが、灰原の両親は願いを込めてシルバーブレッド(銀の弾丸)と呼んでいた。